創業者が精肉店を始めるきっかけとなったのは、西欧での食体験です。
遠洋漁業船員として働き始め、インド洋や地中海、大西洋などを巡り、寄港先ではその土地の食事に接しておりました。
そこで出会い、深く印象付けたのが“食肉の文化”です。
まだまだ魚食が主流だった昭和30年代の日本、『地元のみんなにお肉の美味しさを知って欲しい』そんな思いが募り、創業に至りました。
“お客さまにはお美味しいお肉を楽しみ、笑顔で食卓を囲んで欲しい”それが創業当時からの一貫とした思いです。
東日本大震災では幸いな事に従業員は皆無事だったものの、住居兼店舗があった場所は地域ごと津波と火災の被害で壊滅的な状況となりました。
一時は廃業を考えましたが、共に避難所生活をしていたお客様の『お店を再開して欲しい』という後押しされ、移転しての再開に至りました。
『遅くなっちゃったね~』と言いつつ、車で変わらず来てくださるお客さま。
『いつもはお取り寄せだけど~』と、車で2時間以上かけて来てくださったお客さま等々。
そのお客さまの気持に応えるべく、改めて“安心して美味しく口に運べる商品を提供していこう”と云う気持ちになったのです。
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